子供のスマホは3GBで十分?どれくらい使えるかの目安と最適な格安SIMをご紹介

「うちの子のスマホ、3GBプランで足りるのかな…。」

そんな悩みをもつ保護者の方は、少なくありません。

本記事では、3GBでできることを具体的に解説するとともに、アプリ別の通信量の目安、3GB利用に最適の格安SIMまでわかりやすく紹介しています。

お子さんに合ったプラン選びのヒントが、きっと見つかるはず。

けい

けい元携帯ショップ店長

2児(小学生と中学生)の父。携帯業界で10年以上の勤務経験があり、2014年から10社以上利用している格安SIMマニア。2019年に格安SIMのブログを立ち上げてから、気がつけば5年以上も毎日格安SIMの比較ばっかりしています。

目次

スマホは3GBで十分?Wi-Fiがない場所での使い方がポイント

スマホが3GBで十分かは、「Wi-Fiがない場所での使い方」で決まります。

ここからは、実際の検証結果をもとに、よくある使い方ごとに紹介していきます。

LINEや調べものだけなら、3GBで十分

LINEでのメッセージや通話、ちょっとした調べものだけの使い方であれば、3GBの通信量で十分です。

私が外出先でこれからの使い方に絞って検証したところ、1ヶ月で1GB程度しか使いませんでした。

お子さんのスマホの使い方が、主にLINEでの連絡や調べもの程度なら、3GBプランで十分対応できます。

スマホゲームで遊ぶ程度なら、3GBで足りる

スマホゲームを外出先で遊ぶ程度なら、3GBの通信量で十分対応できます。

データ量を多く消費しそうなスマホゲームですが、実際の通信量はそれほど多くありません。

私が外出先で「ポケポケ」を1時間ほど遊んで検証したところ、消費したデータ量は約30MB(0.03GB)でした。

3GBあれば100時間、つまり1日3時間まで遊んでも問題ありません。

ゲーム好きのお子さんでも、3GBで十分楽しめます。

ゲームのインストールやアップデートには、多くのデータ量を消費します。

あらかじめ、Wi-Fiにつながっている場所でインストールやアップデートを済ませておきましょう。

また、「プロセカ」や「バンドリ」などの音楽ゲームは、楽曲のダウンロードにも多くのデータ量を消費します。

遊びたい楽曲は、できるだけWi-Fiにつながっているときにダウンロードし、データ量を節約するのがおすすめです。

動画を見るなら、3GBでは不十分

外出先で動画を見る場合、3GBはすぐに使い切ってしまいます。

私が仕事の休憩中の1時間、毎日YouTubeを見て検証したところ、1か月で約21GBの通信量を消費しました。

検証した月は21日出勤で、YouTubeの画質設定は自動(720~480p画質になることが多かった)でした。

1日に換算すると、1時間の視聴で1か月に約21GB、30分の視聴で1か月に約11GBが目安となります。

外でYouTube、Instagram、TikTokなど動画を見ることが多いお子さんには、3GBプランではなく大容量プランがおすすめです。

スマホの3GBはどれくらい?アプリ別の通信量の目安をご紹介

利用サービス内容3GBでできること1日換算
LINE音声通話約165時間約5時間
ビデオ通話約9時間約18分
トーク約150万回約4,800回
スタンプ約60万回約19,000回
Instagram写真閲覧といいね!約6時間約12分
動画閲覧約3時間約6分
YouTube360p約9時間約18分
480p(SD画質)約4.5時間約6分
720p(HD画質)約3時間約6分
Netflixデータ使用量:自動約12時間約24分
データ使用量:多約18時間約36分
データ使用量:少約60時間約1時間54分
TikTok約6時間約12分
スマホゲーム約100時間約3時間

子供がよく使うアプリ別に、3GBでできることの目安をまとめてみました。

3GBで十分使えるかどうか判断ポイントは、やはり「Wi-Fiにつながっていないときに動画を見るかどうか」です。

最近のSNSは動画コンテンツが前提になっているため、InstagramやTikTokの利用も通信量がかさみがち。

お子さんがSNSや動画を見ることが多いなら、大容量プランを選んだ方が安心です。

一方で、次のような使い方なら、3GBでも十分対応できます。

  • 連絡用にLINEだけ使う
  • 調べものや学習系アプリを使う
  • 外出先のすきま時間にゲームで遊ぶ

スマホのデータ通信量を3GBに抑えるコツ

ここからは、スマホのデータ通信量を3GBに抑えるコツを紹介していきます。

使用するアプリの設定を見直す

YouTube
  • YouTubeアプリを開き、右下のアイコンをタップ
  • 右上の「」をタップ
  • 動画の画質設定をタップ
  • モバイルネットワーク接続時をタップ
  • データセーバーをタップする
Instagram
  • Instagramアプリを開き、右下のアイコンをタップ
  • 右上の「≡」をタップ
  • 一覧の中から「メディアの画質」を探してタップ
  • モバイルデータを節約をオンにする
Netflix
  • Netflixアプリを開いて、右下のアイコンをタップ
  • 右上の「≡」をタップ
  • アプリ設定をタップ
  • モバイルデータ使用量を「少」に変更する
TikTokなし
実際にアプリの設定を確認しました

ほとんどのアプリには、データ通信量を節約するための設定が用意されています。

たとえばYouTubeでは、再生画質が初期状態だと「自動」に設定されていますが、手動で低画質から高画質まで変更可能です。

実際にYouTubeの画質を最低画質の144pに設定し、外出先で2時間再生してみたところ、消費したデータ量は「237MB(0.237GB)」でした。

画質を変更せずに同じ時間再生した場合、2時間で約2GB近く使うこともあるため、設定を見直すだけでかなりの節約効果があるとわかります。

必要なものはWi-Fi接続時にダウンロードしておく

データ通信量を抑えるコツは、「データ量の多いコンテンツを、Wi-Fi接続中にダウンロードしておくこと」です。

たとえば、うちの子はdアニメでアニメを見たり、よく聞く音楽が決まっているので、自宅のWi-Fiにつながっているときに必要なものをダウンロードするように徹底しています。

このような使い方を続けた結果、外出先でアニメを見たり、音楽を聞いたりしていても、今のところ3GBを超えることなく、快適に使えています。

必要なものをあらかじめWi-Fi接続時にダウンロードしておくだけで、データ通信量をしっかり管理できます。

Wi-Fi接続時にやっておくといいこと
  • スマホゲーム
    アプリのインストールや更新データのダウンロード、ほしい楽曲のダウンロード
  • 動画配信アプリ(Netflixなど)
    見たい作品のダウンロード
  • YouTube
    見たい動画のダウンロード
    要YouTube Premium登録
  • 音楽再生アプリ
    聞きたい音楽のダウンロード

スマホが3GBで足りなかったときの対処法

ここからは、スマホのデータ通信量が3GBで足りなかったときにできることを、業界歴10年の私が紹介していきます。

対処法①データ容量を追加購入する

ブランド名1GB追加購入時の費用
LINEMO550円
Y!mobile1,100円
500MB(0.5GB)単位の購入
ahamo550円
ドコモmini1,100円
UQ mobile1,100円

3GBを使い切って速度制限がかかった場合、どの携帯会社も500MB~1GB単位でデータ容量を追加購入できます。

追加したデータ量を使い切るまで通常の速度に戻るため、データ量が足りずに困ったときに、まず検討したい方法です。

対処法②大きい容量のプランに変更する

3GBで足りない場合、そもそも使い方に対して、プランのデータ容量が合っていない可能性があります。

その場合、無理に3GBに抑えようとするよりも、最初から余裕のある大容量プランを選ぶ方が安心です。

最近は、大手キャリアも格安SIMブランドを提供しており、料金を抑えながらも信頼できるサービスが選べる時代になっています。

たとえば、公式の大容量プランなら30GB使えて2,970円。非常にコスパの高い格安SIMブランドとなっています。

対処法③povoを併用する方法もあるけど…

ちょっと裏技的な方法ですが、3GBで足りないときに「povoをサブ回線として併用する」というやり方もあります。

公式は基本料金0円で、必要なときだけデータ容量を購入して使うKDDIの新しいサービス。

普段は3GBプランのメイン回線を使いつつ、容量が足りないときだけpovoでデータ容量を購入して対応することができます。

ただし、この方法はスマホの契約や設定ある程度慣れている方向けの裏技。

下記の対応が必要になるため、ややハードルが高めです。

  • 1台のスマホで使うには、「デュアルSIM」に対応した機種が必要
  • もしくは、SIMカードを都度入れ替えるか、スマホを2台持つ必要がある

3GB利用のスマホは格安SIMで十分

スマホの使用量が3GB程度なら、大手キャリアよりも料金が安くて使いやすい格安SIMがおすすめ。

最近では、大手携帯会社からも格安SIMブランドが出ているため、コスパよく安心して使うことができます。

3GB利用にぴったりな格安SIMを徹底比較

ここからは、子供に3GB前後でスマホを使わせたい親御さん向けに、安心して選べる格安SIMを比較してご紹介していきます。

なお、混雑時に通信速度が落ちやすいMVNOの格安SIMは除外し、いつでもストレスなく使える格安SIMブランドに絞って解説します。

月額料金の安さを比較

3GB利用の月額料金を比較すると、最も安いのは楽天モバイルでした。

小学生が使う場合は月額638円、中学生以降が使うと月額968円。

次いで安いのは、月額990円のLINEMOとpovoになっています。

お昼の通信速度で比較

通信速度の比較すると、楽天モバイル、ahamo、LINEMOの順に速い結果になりました。

比較したのは、最も混雑する「お昼の時間帯の中央値」。

平均値で比較すると、5G通信など速い計測結果に引っ張られてしまい、実際の使い勝手とズレが生じやすいからです。

なお、計測場所は、静岡県の西部地区です。

問い合わせのしやすさで比較

ブランド名・分類評価点サポート内容
ドコモmini 5.0
  • 店頭
  • 電話
  • 有人チャット
ahamo 4.5
  • 店頭(※)
  • 有人チャット
  • 手続きの有料サポート
楽天モバイル 4.5
  • 店頭
  • 電話
  • 有人チャット
Y!mobile 4.5
  • 店頭
  • 電話
  • 有人チャット
UQ mobile 4.5
  • 店頭
  • 電話
  • 有人チャット
LINEMO 3.5
  • 有人チャット
  • LINEサポート
povo 3.0有人チャット

比較した7つのブランドのうち、5つのブランドは「店頭サポートに対応」していました。

特に、ドコモminiと楽天モバイルは自社のメインブランドのため、対応力が高いのが特徴です。

一方、LINEMOとpovoはオンライン専用ブランドのため、店頭サポートには対応していません。

ただし、LINEMOは「LINEでの相談」が可能なため、普通のオンライン対応よりも問い合わせしやすく、安心感があります。

3GB利用に最適な格安SIM3選【親目線で選定しました】

ここからは、通信が安定していて、サポート面も安心できる「3GB利用にぴったりの格安SIM」を、親目線で3つ紹介していきます。

3つとも大手携帯会社が運営する格安SIMなので、混雑時の通信速度にストレスを感じずに使えます。

楽天モバイル|料金重視で選ぶならこれ、小中学生向け割引で格安

総合評価 4.241位 / 7位
3GB利用時の料金 5.0
  • 小学生が使う場合:月額638円
  • 中学生以降が使う場合:月額968円
通信速度と安定性 3.2339.95Mbps
問い合わせ方法 4.5店頭・電話・有人チャット

楽天モバイルは、小学生なら月額638円、中学生以降でも月額968円でスマホが持てる、料金の安さが魅力。

また、専用アプリ「Rakuten Link」を使えば、無料で国内通話ができるため、親の携帯会社を問いません。

このように非常にコスパが高いため、料金重視で選ぶなら楽天モバイルがぴったりです。

楽天モバイル公式サイトを見てみる

LINEMO(ラインモ)|LINEのやりとりが多いならデータ消費ゼロで安心

総合評価 3.762位 / 7位
3GB利用時の料金 4.33月額990円
通信速度と安定性 3.4629.08Mbps
問い合わせのしやすさ 3.5有人チャット・LINEサポートに対応

LINEMOは、月額990円で安定したソフトバンク回線が使えるのが魅力。

さらに、LINEはデータ消費ゼロ&速度制限の対象外なので、いつでも快適にやりとりできます。

お子さんとの連絡手段にLINEを使うなら、親も安心して選べるLINEMOが最適です。

LINEMO(ラインモ)公式ページを見てみる

Y!mobile|お店で相談できる安心感、お子さんの初めてスマホにおすすめ

総合評価 3.713位 / 7位
3GB利用時の料金 3.0月額2,365円
通信速度と安定性 3.6221.32Mbps
問い合わせのしやすさ 4.5店頭・電話・有人チャットに対応

Y!mobileは、月額2,365円と少し高めですが、全国のショップで対面相談できる安心感が魅力。

スマホの設定やトラブル対応もお店で相談できるため、初めてのスマホも安心です。

困りごとをお店で相談したいご家庭なら、Y!mobileを選べば間違いありません。

Y!mobile公式サイトを見てみる

大容量プランも格安SIMでコスパよく使える!子供向けの3社をご紹介

YouTubeやTikTokなど動画をよく見るお子さんは、大容量プランの方が安心。

ここからは、通信が安定していて、たくさん使っても家計にやさしい格安SIMを3つ紹介していきます。

楽天モバイル|無制限に使いたいならこれ、コスパ最強

総合評価 4.021位 / 7位
30GBまでの料金の安さ 4.33
  • 20GBまで:2,068円
  • 20GB超え無制限:3,168円
通信速度と安定性 3.2339.95Mbps
問い合わせのしやすさ 4.5店頭・電話・有人チャットに対応

楽天モバイルは、子供が使うなら月額3,168円で使い放題。

同じく無制限に使える大手携帯会社の半額以下で使えるコスパの高さが魅力です。

お昼の時間帯も通信速度の低下を感じず使えるので、動画をよく見る子も安心して使えます。

楽天モバイル公式サイトを見てみる

LINEMO|10GB・30GBから使い方に合わせて柔軟にプランを選べる

総合評価 3.992位 / 7位
30GBまでの料金の安さ 5.0
  • 10GB:月額2,090円
  • 30GB:月額2,970円
通信速度と安定性 3.4629.08Mbps
問い合わせのしやすさ 3.5有人チャット・LINEサポートに対応

LINEMOの特長は、「10GB使えるプラン」と「30GB使えるプラン」から、使い方に合わせてプランを選べること。

お子さんが外でちょっと動画を見たりSNSを使うくらいの使い方なら、月額2,090円の10GBプランで、他社より安くスマホを持たせることができます。

大容量プランでコスパと使い勝手のバランスを重視するなら、LINEMOが最適です。

LINEMO(ラインモ)公式ページを見てみる

ahamo|ドコモ回線で安心、最大110GB利用も可能

総合評価 3.953位 / 7位
30GBまでの料金の安さ 330GB:月額2,970円
通信速度と安定性 3.4629.08Mbps
問い合わせのしやすさ 3.5有人チャット・LINEサポートに対応

ahamoは、月額2,970円でドコモの高品質な通信を30GB使えるのが魅力。

安定した電波で、動画視聴やオンライン授業も快適です。

さらに、月額1,980円の大盛りオプションを追加すれば、合計月額4,950円で110GBまで使うことも可能。

たっぷりスマホを使いたいお子さんに、ahamoはおすすめです。

ahamo(アハモ)公式サイトを見てみる

まとめ|スマホは3GBで十分?判断ポイントとおすすめプラン

スマホが3GBで十分かどうかは、「Wi-Fiがない場所での使い方」によって決まります。

  • 外で使うのがLINEや調べもの、スマホゲーム程度なら3GBで十分
  • 外で動画やSNSをよく使うなら、大容量プランがおすすめ

「使いすぎ防止のため、あえて3GBにする」という選び方もアリ。

アプリの設定を工夫すれば、限られた容量でも意外と快適に使えます。

また、本記事で紹介した、おすすめの格安SIMは次のとおり。

3GB利用に最適な格安SIM
  • 楽天モバイル
  • LINEMO
  • Y!mobile
大容量プランにおすすめな格安SIM
  • 楽天モバイル
  • LINEMO
  • ahamo

格安SIMの選び方やランキングを確認したい方は、「本当に使える格安スマホランキング!子供におすすめの格安SIM5選」もあわせて見ていてください。

子供の格安SIM選びで迷ったら…

元携帯ショップ店長の私が、実際に使い比べて厳選した格安SIMランキング。

子供向けに評価基準を設けて徹底比較しているので、格安SIM選びで迷ったらぜひ参考にしてみてください。

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