「キッズ携帯でLINEは使えるの?」
そう考える保護者の方は少なくありません。
結論から言うと、キッズ携帯ではLINEを使うことも、アカウントを登録することも制限されています。
本記事では、キッズ携帯でLINEが使えない理由と、子供がLINEを使うための解決策を、携帯業界の元プロの視点でわかりやすく解説していきます。
お子さんにLINEを使わせたいけれど、何をどう選べばいいかわからない…という方は、ぜひ最後までご覧ください。
キッズ携帯でLINEは使えない理由とは
機種名 | キッズケータイ KY-41C | mamorino6 | キッズフォン3 |
---|---|---|---|
LINE | |||
通話 | |||
メッセージ | +メッセージ SMS | +メッセージ SMS | メール SMS |
キッズ携帯は、どの機種でもLINEが使えません。
大手キャリアのキッズ携帯すべてが、アプリのインストールに対応していないからです。
キッズ携帯でできることは、通話とメッセージのやり取りのみ。
LINEのようなアプリは、使えない仕様になっています。
今後のLINE対応も見込みは薄い
- キッズ携帯専用プランの対象年齢が12歳以下
- 最新モデルがLINE非対応
これらの理由から、キッズ携帯が今後LINEに対応する可能性は低いと考えています。
NTTドコモのモバイル社会研究所が2023年1月に行った調査によると、LINEの利用率は10~60代の全世代で8~9割以上となっています。
ほぼすべての方がLINE使っている状況にも関わらず、2023年発売の最新キッズ携帯ですらLINEに対応していません。
専用プランが12歳以下を対象としていることから、各社ともキッズ携帯でLINEを使うことは想定していないと読み取れます。
キッズ携帯ではLINE登録も制限されている
機種名 | キッズケータイ KY-41C | mamorino6 | キッズフォン3 |
---|---|---|---|
SMS認証 | 設定変更が必要 | ||
通話認証 | 設定変更が必要 |
LINE登録には「SMS」か「通話」での認証が必要です。
しかし、基本的にキッズ携帯は、連絡先に登録した相手としかSMSの送受信ができないよう制限されています。
そのため、キッズ携帯ではLINE登録ができない仕様になっています。
NTTドコモのキッズケータイなら認証ができるけど…
- ホーム画面から「保護者メニュー」に入り、「+メッセージ設定」>「設定」>「プライバシー」>「受信拒否(連絡先登録外)」
- ホーム画面から「保護者メニュー」に入り、「その他の設定」>通話の設定>「着信拒否(連絡先登録外)」
NTTドコモのキッズケータイだけ、連絡先に登録していない番号からのSMSも着信も許可する設定があります。
設定を変更してから、LINEの登録画面にキッズケータイの電話番号を入力して進めれば、認証を行うことは可能。
ただし、LINEに登録できてもキッズケータイにはLINEをインストールできないので、結局はスマホが必要になります。
キッズスマホもLINE登録に対応していない
キッズスマホは、LINEをインストールできますが、電話番号が割り当てられていないため、アカウントの登録はできません。
どうしてもキッズスマホでLINEを使いたい場合は、別にLINE未登録の固定電話や携帯電話の番号で登録する必要があります。
そもそもキッズスマホとは?実態をわかりやすく解説
ここからは「キッズスマホって何?」という方向けに、キッズスマホの実態を補足していきます。
すでにご存知の方は、「LINEを使うには「スマホ本体」と「電話番号」が必要」から読み進めて大丈夫です。
唯一のキッズスマホは「Hami(はみっく)」
実は、本当の意味でキッズスマホと呼べる製品は「Hamic(はみっく)
」シリーズだけ。
Hamic(はみっく)シリーズは、キッズ携帯と同様に防犯ブザー機能を搭載。
電話番号はありませんが、専用アプリを使ったデータ通信の通話・インターネット利用・アプリのインストール・見守り機能に対応していて、「子供の初めて使うスマホ」として設計されています。



他のキッズスマホは「制限をかけた普通のスマホ」
一方で、他に「キッズスマホ」と呼ばれている製品は、フィルタリングなど「制限をかけた普通のスマホ」です。
防犯ブザー機能はなく、一般的なスマホに専用の制限が組み込まれている状態になっています。
大手携帯会社の「ジュニアスマホ」はすでに生産終了済み
10年以上前、大手携帯会社が販売していた「ジュニアスマホ」は、すでに生産が終了しています。
仮に中古ショップやフリマアプリで入手しても、OSがAndroid 4.0と非常に古いため、LINEのインストールすらできません…。
LINEを使うには「スマホ本体」と「電話番号」が必要
LINEを使うには、スマホにアプリをインストールし、アカウントを登録する必要があります。
スマホは、LINEをインストールできれば大丈夫
- iOS17.0以上(iPhone XR以降が対象)
- Android 10以上
LINEが使えるスマホは、これらの要件を満たしていれば、お下がりでも2万円台の機種でも問題ありません。
スクリーンタイムやファミリーリンクで制限をかければ、子供がLINEだけ使えるスマホに設定することも可能です。
お下がりスマホを使う場合は、まずはOSのバージョンを確認してみましょう。
✅️OSバージョンの確認方法:
設定アプリを開き、「デバイス情報」をタップ>「Androidバージョン」を確認する

電話番号は、LINE未登録の番号が必要
LINEでは、携帯電話番号1つにつき、1つのLINEアカウント登録(認証)のみ行うことが可能です。
出典:電話番号を確認/変更する | LINEヘルプセンター
親がすでにLINEで使用している電話番号を子供のLINE登録に使うと、親のLINEが消えてしまいます。
実際に私も危うく自分のLINEを消しかけたことがあるので、十分に注意してください。
LINE登録に必要な電話番号は格安SIMで十分
LINEを使うための電話番号なら、割高な大手キャリアで契約する必要はありません。
LINEのやり取りには、高速な通信速度が必要ないからです。
月額1,000円前後の格安SIMでも、問題なくLINEは使えます。
LINEを使う子供のスマホには「LINEMO」が最適

月額1,000円以下の格安SIMの中でも、特におすすめなのがLINEMO(ラインモ)です。
LINEMOは、LINEのやり取りがデータ使用量にカウントされず、毎月990円から利用できます。
料金は、3GBを超えると月額990円から2,090円に変わりますが、LINE中心の使い方なら3GBで収まる子供がほとんど。
LINEがギガを気にせず使い放題で、無料のフィルタリング機能にも対応。
子供に持たせるスマホとして、LINEは安心して選べる格安SIMです。
まとめ|キッズ携帯でLINEが使えない理由と解決策
キッズ携帯は、LINEアプリのインストールもアカウント登録もできません。
また、キッズスマホはLINEアプリのインストールはできますが、電話番号がないためアカウント登録はできない仕様になっています。
子供にLINEを使わせるには、「LINEアプリをインストールできるスマホ本体」と「LINEに未登録の電話番号」の2つが必要。
ただし、必要な電話番号は「月額1,000円前後の格安SIM」で十分です。
なかでも、LINEの通信量がカウントされないLINEMOなら、月額990円から使えて、フィルタリング機能は無料で対応しています。
子供にLINEを安心して使わせたいなら、「スマホ + LINEMO(ラインモ)」の組み合わせが最適です。
✅️気になる方はこちらもチェック!
» LINEMO(ラインモ)公式ページを見てみる
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